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事業

  当法人は昭和25年8月3日、民法第34条により設立され、その前身は昭和22年3月に創設された財団法人愛歯技工補導会であります。 愛歯技工補導会は、戦傷者及び戦死者遺家族の子弟に歯科技工を教授して生計の道を開かしめ、併せて歯科界の向上発展に寄与することを目的として活動しておりましたが、結核の予防と早期発見、診療を主とした病院を併設するため、愛歯技工補導会を解散しその残余財産を継承して、元日本興業銀行総裁 故河上弘一、前経団連名誉会長 故石坂泰三各氏等が中心となり、財団法人愛世会を設立して今日に至っており、現在、愛誠病院及び介護老人保健施設を経営しております。

愛誠病院

  当院は昭和27年2月11日 結核対策に国を挙げて腐心していた当時の医療事情を背景に、国の社会保障制度の実施に協力し、特に生活困窮者に医療の機会を与える目的をもって、結核の予防、早期発見と診療に重点をおいて発足し、年々歳々設備施設を拡充整備して参りました。 この間、生活困窮者をはじめ一般社会ならびに地域住民の生活習慣病及び結核検診、診療を行うと共に一般診療に当たって参りました。 しかし、一方に於いては癌、高血圧など生活習慣病に対する一般の関心が急速に高まってきましたので、当院においてもこれに対応し、生活習慣病特に胃がん、肺がんの検診にも重点を指向し、検診車13台(胃部専用2、胸部専用6、胃部胸部兼用4、婦人科健診車1)を整備し、全国各地での出張検診を行っております。ますます複雑多様化する社会事情とともに精神神経科患者が急増してきましたので、昭和41年7月精神神経科を新設し、入院及び外来診療に当たっております。

介護老人保健施設シルバーピア加賀

  戦後70年を経て、国民皆保険制度が定着した今日、高齢化の急速な進展や家族構成の変化、人口の大都市集中など、医療を取り巻く環境は大きく変化し、「医療」の概念も、一医療機関における治療行為で完結するものではなく、予防から入院或いは、退院後の社会復帰まで含めた個々の患者の生活全般にかかわるものとなってきています。このような状況変化は、身近なリハビリテーション等のケアを含めた十分な医療体制が整っていない地域においては、公的サービスに比して高額となる他民間サービスを利用することもできず、在宅において、困窮生活を余儀なくされているのが実態であります。このような困窮高齢者を対象とした医療の提供、リハビリテーションまでトータルな提供を行っていきます。 本財団は、このような趣旨から、寄付行為を追加変更し、平成9年10月に厚生労働省の認可を得、介護老人保健施設、訪問看護ステーション、板橋区加賀地域包括支援センター、居宅介護支援事業所の事業を行っています。